茶碗 2011年12月19日
茶碗を落として割ってしまった。
大した事じゃない。でも、こういったものって、無くすと持ち主の存在意義が薄れるというか、嫌な感じがする。
数年前、母が自分の茶碗を落として割った。
妙な胸騒ぎがして、『早く替えを買え』と言ったのだが、お袋は買わなかった。落として割った2週間後にくも膜下出血で倒れ、他界した。
脳の動脈瘤なんて2週間で破裂するほど大きくなるわけが無いらしいが、替えを買っていたら違った結果があったかも知れない。
例えば、野球を見ていて、タバコに火をつけた直後逆転のホームランを打たれたが、火をつけなければどうだったか。そういった時空の繋がり・流れを意識する人間だからかそう思うのかもしれない。
多分、自分で思うほど自愛してない。
自分のだから、買わずにおこう。