チキンの怖気 2022年10月 9日

さて、新霊園が開園した。
初日は適当に契約だの取ったようだがおそらく多くは事前に捕まえていたお客をこれに合わせさせたものだろう。
事務所の電話は鳴りやまないとかでHさんが応援で行ったが、帰社した社長の機嫌は斜めで、どっかの石屋から「都内から引っ張れば」とか言われたそうで、ちょうど城東地区の競合や検索数の調査なんかをやるところだったのでやったが、結論から言うと城東地区には既に似たようなことをしている霊園がいくらでもあった。特に樹木葬とか石でないお墓は値段もうちより安かった。
だからマーケットとしてムリと報告した。
だがしつこくなんとかしろと言う、だったら自分でその方法を考えればいい。マーケティングの最もベーシックな部分でムリという結論しかでない、隙間を狙っても東京の人間が千葉県下第二の自治体とはいえその反対側の外れにある、恐らく最寄りの駅の路線名も知られていないであろう場所の墓は買わない。地代にのみ活路が見えなくはないが、子孫や親戚の負担を考えれば地代の差など大きくはない。
住宅と同じでその地は世界に唯一であり、そこに価値がある。そのモノ・コトの価値・一般的な価値観が不明なCEOだ短期的に考えても暗いものしか見えない。従業員に責務はない、下の意見を聞かず独裁でここに墓場とその内容を造ると決めたCEOにのみ執るべき責務がある。ポチは役員として「yes」のみだったことを後悔するのだろうか。恐らく辞めてゆく人間が出てくるであろうが、その人間にひっかぶせて逃げるのだろう。でも負債も家業主宰者と折半だ。健闘を祈る。

そうだね、本当のプロとは人をみて話を聞かない。ましてや経営・マーケティングの素人が、俺は自分をある部分プロと思っていない、いや人に俺はプロだからとは言わないが、そのスキルを以てマーケットを見て良否や隙間などを見るが相応のプライドと力は出す。だから相手がCEOだろうがなんだろうが重要なことはっきり言うが、容れられず逆を言われ仕事だから従い造ったものがボロボロになる様とそれが自分の手によるものである事実は実に不愉快で言葉にしがたいやるせなさがある。

現実は渋い。
何故秋彼岸に開園予定を組んだのか、お参り=使用が彼岸ならその準備=購買は夏だ。Analyticsの数字はやはりそう表している。だから閑散期入口でのオープンだが、周辺環境を考慮するとマイナスが多く主たるマーケットである当該自治体に墓のニーズがあるかというと現状多くはないし恐らく埋葬はあっても墓石は売れない時代でありその先鋒でもある。

現実と将来性に自分の扱いを考え合せれば、取る行動は一つでそこに内包される戦術はいくつかあるがその道程に曇りはない。


昼から飲んだクレの役員 上っ面の正義感と黒いものの溜った腹を持つ中間管理職